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機械抄き 下耕青さん

--------- アワガミに入ったきっかけはなんでしたか?
下さん 以前は県外のスレート製造会社に勤めてたんですが、兄弟がみんな実家を出ていたこともあり、
いつかは地元へ帰りたいと考えてました。
30歳になった時に転勤の話が出て、ちょうど良いタイミングだと思って退社して
吉野川市の自宅近くで就職先を探してたんです。
前職も機械を使った製造の仕事に携わっていたので、同じような業務に就きたいと思っていたところ、
ちょうどアワガミの募集を見つけたのがきっかけです。

機械抄き 下さん

--------- 和紙作りのやりがいはどんなところにありますか?
下さん 以前は1日を何のトラブルもなく終えると「良かったぁ」と思ってたんですが、
今は若い世代の人たちも育ってきて、その成長を見られるのが嬉しいですね。
最近は20代の子たちも増えて、自分が入った頃に比べると職場の雰囲気もずいぶん若返ったと思います。

機械抄き 下さん

--------- 反対に、大変だと思うのはどんなことですか?
下さん 和紙作りは"水もの"のようなところがあって、機械で同じように抄いても仕上がりに差が出ることが
たまにあるんです。
原料の具合やその日の気温・湿度なんかを、一つひとつ辿って原因を究明していくんですが、
同じ品質に保つことは20年経った今も難しいです。
--------- 今までで一番思い出深いことを教えてください。
下さん 東京オリンピック招致の際に使われた和紙とか、特別なオーダーがあった仕事は思い出深いですね。
時代によってニーズも変わって、最近では端材や葉っぱ、コーヒーかすなどを
和紙に混ぜてほしいっていう要望も増えてるんです。
まずは手漉きで何度も試して、それを機械抄きに置き換えることは大変ですけど、
そういった物語のある和紙を要望に応えて作る仕事は思い出に残っていますね。
--------- どのように和紙を使ってもらいたいですか?
下さん 和紙は軽くて強くて、普通の紙とは用途も値段も違います。
実際に手にしてその風合いや色合いを多くの人に感じてもらいたいですね。
これからも伝統を守りながら、新しいことにもチャレンジして世界中の人に本物の和紙の良さを
分かってほしいです。

機械抄き 下さん