HOME > アワガミの創り手 > 裁断 坂根大樹さん

裁断 坂根大樹さん

--------- 改めてアワガミに入ったきっかけを教えてください
坂根さん 以前は数学の教師をしていました。楽しくて仕事にもやりがいを感じてたんですが、
それでも悩み事はあって転職を考えていたんです。
そんな時にアワガミの存在を知って、すぐにやって来ました。
それまで徳島には来たことも無くて、知らない土地だったんですが不安はなかったです。

裁断 坂根大樹さん

--------- 和紙作りのやりがいはどんなところにありますか?
坂根さん 今は裁断担当なんですが、計算も必要な部署なので前職の数学教師だった経歴は
活かせているかなと思います。
和紙ができあがった時は角が不揃いなものが多いんですが、それを裁断することによって
真っすぐ綺麗に揃えるのはやっぱりやっていて気持ちいいですね。
--------- 反対に、大変だと思うのはどんなことですか?
坂根さん 毎日、種類も厚さも違う和紙を様々なサイズに裁断します。
和紙ごとに機械の刃を押し当てる抑えの圧を調整したり、切り方を変えたりするんですが、
柔らかいものや薄い和紙は切るのが難しいですね。
裁断は仕上げの最終段階なんで、やっぱりミスは許されないし、最初の頃は神経を使って
疲れることもありましたが、今は慣れました。

裁断 坂根大樹さん

--------- 今後の夢や目標はありますか?
坂根さん 今は裁断の仕事が楽しいし、やりがいを感じているのでもっと経験を積んでいきたいと思っています。
そしていつかは和紙づくりの分野にも携わりたいですね。
やっぱり折り紙が好きなんで、薄くて丈夫で折り紙の仕上がりがカチッと決まるような和紙を
自分で作ってみたいです。
折り紙のワークショップも開催しているんですが、今は折り紙をしたことがない子も増えているんで、
折り紙の楽しさや和紙の良さをワークショップで多くの人に知ってもらえたら嬉しいですね。
僕が作った折り紙作品は阿波和紙伝統産業会館の方にも展示しているので、良かったら見てください(笑)。

裁断 坂根大樹さん