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染色 中本知汐さん

--------- アワガミに入ったきっかけはなんでしたか?
中本さん もともと歴史とか伝統工芸に興味があったので高校を卒業したらそういうものに携わる仕事がしたくて、
色々探していたらアワガミの藍染め和紙を見つけて。
藍染めの布は知っていたけど、和紙は見たことが無くて、
そういう面白いことをしているアワガミに入りたいなって思いました。

染色 中本知汐さん

--------- 和紙を作っていて楽しいと思うのはどんな時ですか?
中本さん すごい薄い和紙も染めたりするんですけど、最初の頃はゴム手袋をして紙を持つだけでも
シワになったりして難しかったんですが、そういうのがだんだん上手に染められるようになってきて、
自分の技術が上がったなと思う時とかはやっぱり嬉しいです。
--------- 反対に、大変だと思うのはどんなことですか?
中本さん 染料を混ぜて色を出すんですけど、同じ和紙でも厚みなどが微妙に違ったりするんで、
染料の配合を同じにしても発色が変わってくることがあるんです。
全然違う仕上がりになることもたまにあって、それを調整するのが難しいなと思います。
今は染め担当になってまだ3年目なんですが、初めての色のオーダーが入った時などは
上司に相談して頼っているところがあるんで、もうちょっと経験を積んで早くひとり立ちしたいですね。

染色 中本知汐さん

--------- 今までで一番思い出深いことを教えてください。
中本さん 東京出張でイベントに参加したことがあって、そこで自分の染めた和紙の使用用途を聞けたり、
直接お客さんの顔が見えたりしたのは印象に残ってます。
例えば海外の人がお土産に買って帰るとか、こういう作品に使われているとかを
見たり聞いたりすることができたんで。
--------- どのように和紙を使ってもらいたいですか?
中本さん 和紙はこういう使い方をする、というイメージがあるじゃないですか。
それでももちろん嬉しいんですけど、「こんなのにも和紙を使うんだ」みたいな、
和紙を使ってアートとかワクワクするような面白いことをしてほしいです。

染色 中本知汐さん